八十の手習い 携帯メール

正月に妻の両親に「らくらくホン」をプレゼントした。
一週間妻がみっちり手取り足取り教えた結果、父は着々と習得していったが、母は別れる間際まで分からないと言っていたため、使ってくれるかどうか不安でした。
しかし、帰る途中の新幹線の中から、
「座席に座りました」
「大変お世話なりました。今玉川を渡りました。」
「富士山がみえました。」
「富士山の裾野まで良く見えています。」
と、4通も送信されてきました。
帰宅直後も、56文字のメールが送られてきました。
次の日から日記を書くように穏やかな文調のメールが毎日1〜2通届いています。
ほぼ一ヶ月経った今では100文字を越えるメールが来ています。
どうやら、「分からない、分からない」と言っていた母の方がたくさんメールを打っているようです。
80才の母と82才の父ですが、本当に大したものです。