青い空

朝出勤で神田川沿いを歩きながら、空を見上げていた。
空の西側の雲の切れ間が真っ青だ。20分近く歩く間に青空は空の半分まで広がってきた。15分ほど地下鉄に乗り、地上に顔を出したときには、青空が全天に広がっていた。
台風7号が全ての空の汚れを吹き飛ばしてくれたようだ。真っ青な空を背景にビルを見上げると、普段とは全く違う風景に見える。

ハングル

韓国に4日間滞在して、今日帰国した。
韓国では、町中で見かける看板にはほとんど漢字が使われていなかった。アルファベットの使用も少ないようで、完全なヘレンケラー状態に陥りそうだった。しかし、買い物は日本円を受け取ってウォンでつりをくれた。
夜間、ソウルから南へ250kmほど走ったが、ソウルを出ると道路周辺に家の灯りが少なく、行き交う車にトラックが稀なことに驚く。日本と違って、高速道路の料金所では女性が料金を徴収していた。韓国の人口の半数はソウル圏の高層アパートに住み、職を持たない女性は結婚しにくいと聞いた。
韓国の人々の礼儀正しい仕草が印象的だった。

川が海に注ぐところに発達する沖積平野は、平坦で広々とした土地だ。今では乾いてしっかりした地盤にはたくさんの商店や住宅が、稲の育つ田んぼの間に林立している。
穏やかな田園風景が広がる新潟で排水機場を見学した。排水機場のポンプは1年の365日休むことなく運転しているという。排水ポンプは雨が降った時だけ運転されるのかと思いこんでいたので、正直、驚いた。ポンプが止まれば、晴れた日でも住宅がゆっくり水に浸かっていく姿を想像して、身が震えた。
数十年前の新潟では胸までドロに浸かって稲作をしていたそうだ。排水ポンプが毎日水をかい出しながら昔に戻そうとする自然の力に日々抵抗している。

HDデータの完全抹消

古いパソコンを廃棄するためHDのデータを消去している。空きクラスタの内容を書き換えるというフリーソフトを実行している。徹底的にデータの盗難を排除するためには物理的にHDを傷つけることが推奨されているが、お世話になったパソコンが気の毒である。代わりに時間をかけて何度も空きクラスタの書き換えを実行している。

久々の会話

仕事で奈良の吉野川に行った帰りに大阪の両親の顔を見てきた。膝が弱って歩行困難な母を支えて父はよく頑張っている。まったく頭が下がる。老人二人の世界は話題も限られる。父は久々に会話らしい会話をしたと呟いた。